実はとっても深いビールのお話:エールの種類

ビールは大麦を発芽させた麦芽を原料とし、酵母によってそれを醗酵させてアルコールを作り出すものですが、使われる酵母の種類というか、それに応じた醗酵形式によってエールとラガーに分類されます。ここでは主にエールの概要や歴史を紹介しましょう。

 

エールは、主としてSaccharomyces cerevisiaeと呼ばれる酵母によって醗酵が行われます。読み方としては、サッカロマイセス・セルヴィシエのようになります。この酵母の特徴として、室温で、比較的短時間で醗酵が進み、醗酵時に二酸化炭素が多く発生することが挙げられます。多量の二酸化炭素が発生するため、それが酵母そのものにまとわりつき、最終的には酵母は液面の上に浮かび上がります。このため、上面醗酵という呼ばれ方をされることもあります。

 

 

ちなみにこの酵母は実はパン酵母と全く同じもので、麦芽汁を醗酵させるか、それとも小麦粉を練ったものを醗酵させるかの違いだけです。パンは常温で、長くても1、2時間程度の短時間で醗酵できますし、何よりも醗酵時に多量に生じる二酸化炭素が生地に泡を作ることでパンのふわふわした食感に大いに寄与している訳ですが、それとは違う意味でアルコール飲料のほうにも寄与している訳ですから覚えておくと良いでしょう。

 

 

この方法で作られるビールの特徴としては、香りとコクが深いことにあります。室温で醗酵させることで、麦芽を原料としてアルコールが作られると同時に、化学的にはエステルと呼ばれる、様々なフルーツの香り成分に相当するような化合物もたくさん生成されるためです。ただ、室温での醗酵であるため、品質を管理するのがなかなか難しいという点が問題と言えば問題です。一方でラガーのほうは比較的キレが良いという特徴を持っています。そして、醗酵が低温で行われるために品質管理が容易で、冷蔵技術や冷蔵庫が普及した近代以降、また工業的に品質管理された製品を大量に出荷することが求められる現代では、世界的にみてこちらのほうが圧倒的に主流を占めていることは事実です。

 

 

しかしながら歴史的に見ると、この裏返しではありますがビールと言えば即ちエールであった時代が長く続きました。というか、さらに歴史を遡れば、当たり前のことではあるでしょうがラガーなどなく、ホップを原料に用いないものがエールと呼ばれ、ホップを用いるものがビールと呼ばれていた時代もあったようですが、この分類は今では完全に過去の遺物となってしまっています。

Beer Do!! 名前の由来

サイト名の「Beer Do!!」には以下の想いを込めています。

・ビールしようぜ!!
・ビール道
・リビドー ※本能のエネルギーという意味で
・勢い

評価の仕組み

<評価の流れ>

Beer Do!!では以下の手順でビールを登録していきます。

手順1. 運営メンバー5名による評価会を行なう
手順2. スタッフがデータ登録を行なう
手順3. 一般公開(皆さんの投稿をお待ちしています)

単なる商品データベースサイトではないので、運営メンバーが飲んでもいないビールは掲載致しません。

<得点の仕組みと、評価基準ビール>

次に、その評価についてです。
評価は1人につき10点満点を持ち点とし、0.5点刻みで得点をつけます。この得点については各自であらかじめ 評価基準軸となるビールを決めています。
具体的には、普段自分がよく飲んでいるビールを中間の5点とし、それより上か下か、 普段飲めるか飲めないかといった基準で判断を行ないます。ですので、個人ごとに感じ方は違いますし、得点にも差が生まれます。皆さんとの印象も違うかと思います。
好みの近い評価者を見つけて頂き、参考にして頂くと良いでしょう。

また、評価得点に応じて、ハンコマークを5種類押させてもらっています。
7.6点~10.0点
5.1点~7.5点
3.1点~5.0点
1.6点~3.0点
0点~1.5点

評価方法は、厳密なものではありませんが、基本的に全てのビールについて同一条件になるように調整をしています。 また、1度の評価で飲む量は1商品につき約150ml程度です。評価の間にミネラルウォーターを飲み、口内のリセットを行なっています。

運営メンバーの嗜好性については、こちらを参照下さい。

<評価平均点>

最初に掲載された段階では、運営メンバー5名の得点が平均となります。
皆様からの投稿も、もちろん加算されていきますので平均点が変動していきます。

言葉の定義

Beer Do!!で表現される"ビール"とは、ビール風のアルコール飲料(泡のある黄色いアルコール飲料)を全て指すことにしています。 厳密には全く違うものも含まれますが、ご了承のうえお楽しみ下さい。