ロス在住Kのビール日記 - 第4回  2007.06.25更新


大英帝国から大物のお出ましだ!


現在のアメリカの人口がどれくらいかご存知だろうか。何とその数、約3億人。3億人の大台を突破したのは2006年10月のことだ。確か私が学生だった頃は、日本の人口のおよそ2倍、2億4000万人前後だったはず。先進国の中で唯一人口増加を続けるここアメリカ。その原動力となっているのは何といっても世界中から集まって来る移民である。そう、アメリカは移民の国。そもそも国の成り立ちからしてそうである。ほとんどの国民が、別大陸からの移民とその子孫なのだ。

アメリカ合衆国の歴史は東海岸から始まっているため、東海岸の街並のほうがより欧州の街並を彷彿とさせるものがある。当時イギリス領だった東部13州と、本国イギリスとの戦いがアメリカ独立戦争であり、その結果独立を果たした13州がもととなってアメリカ合衆国が誕生したわけだ。 という蘊蓄はこのへんまでにしよう。

そのイギリスから、ここロスに来る大物と言えば、、、そう、デイヴィット・ベッカムだ。既にビバリーヒルズに豪邸を購入したとか、所属するスペインのレアル・マドリードから最後の最後にチームに残るように慰留されたなど、相変わらず話題が多いが、LAギャラクシーへの移籍はほぼ確実だろう。この記事が掲載される頃にはもうロスに来ているかもしれない。


ということで、今回はそんなイギリスにちなんでこのビールを紹介したい。「BODDINGTONS PUB ALE」だ。恥ずかしながら私は、このビールの存在を最近まで知らなかった。こちらで知り合い、先月仕事の関係でイギリスへ移住された日本人の知人に教えてもらったのが最初に飲むきっかけだった。 このビール、まず特殊なのが缶の中に入った特殊なカプセル。これによって缶から液体が出る時にきめ細やかで繊細な泡がつくり出されるようだ。缶の下部にも「SMOOTH AND CREAMY」と書いてある。

飲んでみると確かにクリーミー。この滑らかさを缶ビールで実現出来るとは正直驚いた。口当たりも非常に軽く、ぐいぐいと飲めてしまう。ビール好き、アルコール好きには1缶では物足りなく感じるのではないだろうか。

それにしても黄色と黒で構成されたこの缶のデザイン、気に入った。
一般に工事現場の危険な場所などを示す標識などに使われる色の組み合わせで、警戒色と呼ばれるものだ。
おいおい、お前ら、このビールを飲む時には気を付けろよ。旨すぎて失神するゼ。
ということだろうか。


機会があったらどういう理由でこの色を使ったのか取材してみたいものだが、「それは、蜂がシンボルマークだからです。」などと何の捻りもない答えが返ってきそうな気がしてならない。


ボディントンズ パブ・エール 缶 440ml [イギリス]

2007.06.25 ロサンゼルスにて K

著者紹介

著者の過去の記事
2007.06.13 ハーバード、レッドソックス、サミュエル・アダムス
2007.06.01 サムライ魂、海を渡る
2007.05.22 デザインは味を凌駕する

運営メンバー(サブ)の中では珍しく調整型の人。某企業で、CGをやっている。

技術畑のくせに、 類をみないバランス感覚の持ち主であるため、ビールの味にはさぞかし客観的な分析をすると期待するのが筋というものだが、 私が知りうる限り、彼ほどのヘベレケぶりを見せる人もなかなかいない。
途中からは、 言うならば、飲めればいいや的なかんじになる。ふだんの調整系スマートキャラはどこへ行ってしまうのというくらいの ビリーミリガン的な変貌を見せる。

しかしながら、彼のものの見方もかなり独特であり、どうでもいいものをアートと感じてしまう、そのセンスは ややスノッブな臭いも感じつつも、わりと面白いなーと舌を巻くときもあるので、 彼のたまに見せる、スマッシュヒットに期待したいものである。
現在仕事で約1年ほどロスに赴任中。

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