ロス在住Kのビール日記 - 第3回 2007.06.13更新
「ハーバード、レッドソックス、サミュエル・アダムス」
昨年の夏、仕事の関係でボストンへ行った。ボストンと言えば、今はもう何も説明がいらないくらい有名な地名になってしまった。以前から十分な知名度はあったが、やはり我々日本人にとってこれまではそれほど馴染みのある場所ではなかっただろう。日本でいえば神奈川県のような感じだ。アメリカ人から見れば、TOKYOでもOSAKAでもKYOTOでもない、どこか。
それが今や、「1億ドルの男」レッドソックス・松坂大輔投手の登場によって、一躍日本人が知るアメリカの都市ランキングの上位にくい込んで来ている(はずだ)。
そんなボストンと言えば、個人的見解では、ハーバード、レッドソックス、そしてサミュエル・アダムスだ。このビール、ボストンの「地ビール」ということで観光ガイドなどに紹介されているが、ここ西海岸はもちろんのこと、全米各地で販売されている。ロスでもスーパー、レストラン、バー、どこに行っても飲むことが出来る。まさにアメリカを代表する地ビールと言えるだろう。
そんなビールだけあって、当然だが長い歴史を持っている。サミュエル・アダムスの公式ウェブサイトによれば、1870年代にLouis Koch氏が醸造していたレシピをもとに、現在サミュエル・アダムスを醸造・販売している会社(The Boston Beer Company, Inc.)を創業したJames Koch氏が1985年に再現したものだとか。醸造家6代目だったJames氏は、大学卒業後コンサルティング業に就くも35歳で独立、数十年断絶していた家業を復活させたそうである。東海岸ならではの伝統を感じさせるエピソードである。
ちなみに何種類もあるサミュエル・アダムスの中でも最も有名なのがこのボストン・ラガー。飲んだ後少しすると、口の中に独特の苦みが残るのが印象的だ。
夏といえばビール、ビールといえばベースボールであるから、ボストン・フェンウェイ球場でレッドソックス戦を観戦しながらサミュエル・アダムスを飲んだ、と書きたいところだが、前回は仕事の調整がつかず諦めてしまった。何とも惜しいことをしたものだ。だから球場でこの銘柄が飲めるかどうかも未確認である。これではビール記者失格だ。
ただし地下鉄での移動の際、試合終了直後の目眩がするような熱気だけは味わうことが出来た。もちろんその後、バーでサミュエル・アダムスを頼んで喉を潤し、試合結果を流すスポーツニュースを眺めるという疑似体験だけはしたことを記しておく。
[参考]
サミュエル・アダムスのサイト
http://www.samueladams.com/
The Boston Beer Company, Inc.のサイト
http://www.bostonbeer.com/
【2500円以上で送料無料】サミエルアダムス・ボストンラガー355ml×24
※本ビールは国内でも購入することが出来ます(ネット販売等)
2007.06.13 ロサンゼルスにて K
著者紹介
著者の過去の記事
2007.06.01 サムライ魂、海を渡る
2007.05.22 デザインは味を凌駕する
運営メンバー(サブ)の中では珍しく調整型の人。某企業で、CGをやっている。
技術畑のくせに、
類をみないバランス感覚の持ち主であるため、ビールの味にはさぞかし客観的な分析をすると期待するのが筋というものだが、
私が知りうる限り、彼ほどのヘベレケぶりを見せる人もなかなかいない。
途中からは、 言うならば、飲めればいいや的なかんじになる。ふだんの調整系スマートキャラはどこへ行ってしまうのというくらいの
ビリーミリガン的な変貌を見せる。
しかしながら、彼のものの見方もかなり独特であり、どうでもいいものをアートと感じてしまう、そのセンスは
ややスノッブな臭いも感じつつも、わりと面白いなーと舌を巻くときもあるので、
彼のたまに見せる、スマッシュヒットに期待したいものである。
現在仕事で約1年ほどロスに赴任中。
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